小さな上映会開催

今日は「ホヤデリ」という、気仙沼市内のタクシー会社が気仙沼市内の飲食店のテイクアウトメニューをデリバリーしてくれるサービスで、気仙沼のインドネシア料理店「ワルン・マハル」のインドネシア料理を食べながら、気仙沼の菅原工業で働くインドネシアからの実習生たちといっしょに、2月にジャワ島で撮影した「気仙沼のインドネシア人〜実習生のふるさと」を見る小さな上映会をしました(ちなみに私は基本マスク着用で、飲食のときのみマスクをはずしましたが、はずしている間は発言をひかえました)。

菅原工業さんとその実習生のみなさんは、「気仙沼のインドネシア人」シリーズの最初の一本の一番最初から協力してくれていて、上映会をしたまさにこの場所、一軒家を寮として使っているその居間で、2年前に最初のインタビューを行ったのでした。

そのころいた9人の実習生のうち、残っているのはもう2人ほど。いったん帰国した後、「3号生」として戻って来るはずだった人たちもコロナのために入国できず、今は7人が気仙沼の道路建設の一翼を担っています。 映画は83分とかなり長いので、最後まで見てくれるかなぁと若干心配していたんですが、後半から帰国した先輩たちが出て来るという構成も手伝って、けっこう最後のエンドロールまでくまなく見てくれて、忘れられない夜になりました。

映画にも出て来る帰国した先輩たちに抜き打ちで電話(メッセンジャーでビデオ通話)すると、最初は誰も出なかったんですが、しばらくしてサイフルくんが「今モスクでお祈り終わったところです」と折り返してくれ、ジャワと気仙沼が映画だけでなくオンラインでもしばしつながりました。

見終わった後の感想として、1年ほど前に来た3人(あと2年実習が残っている)が、「先輩たちが帰国して成功している姿を見て、なんかとても力をもらいました。正直、成功できるのかなぁと思っていましたが、自分もきっと成功できると思えるようになりました」と言っていたのが心に残りました。

もともとは気仙沼にたくさんインドネシア人が住んでいるのに「見かけるけど話したこともない」という話を聞いて、彼らがどんな人で、どんな思いで気仙沼に来ているのかを気仙沼をはじめ迎える側である日本の人々に伝えたいと思ってはじめた企画でしたが、そういう風な作用もあるのかと驚かされました。

やっぱり映画は、ひとりでつくったり見たりするより、みんなで見たりつくったりする方がいいなぁと改めて思い、すでに2月にやることが決まっている気仙沼での上映会(トヨタ財団などの助成をいただいて今後2年間、外国人材を受け入れていく地域のモデルをつくっていく事業のキックオフ企画)のために、みんなでいっしょに「実習生の日曜日」を撮りませんかと話しかけていました。スマホを何台か渡して日常を撮影してもらったり、いっしょに編集していったり、次の映画はみんなでつくっていこうと思います。

気仙沼のインドネシア人〜みなとまつりインドネシアパレード編