バドミントンチーム、入れるかな?!

先月から2年間の予定でトヨタ財団の助成を受けた「気仙沼=インドネシア・プロジェクト」(正式名は「地方在住インドネシア人と地域の人々が協働してつくりだす「外国人材でつながる」文化」)が始まり、月1ペースでの気仙沼通いが始まりましたが、来月からはまたひとつ楽しみが増えそうです。

私が住む宮城県にはけっこうインドネシアの人がいて、気仙沼には300人近いインドネシアからの実習生が住んでいるということを初めて知ったのが3年くらい前のこと。ちょうど2年前の今頃、気仙沼の道路建設業・菅原工業で実習を行う実習生たちの寮を初めて訪れ、建物は古い日本の伝統家屋なのに、彼らがいるだけでもうそこはインドネシア以外のなにものでもないことに衝撃を受けたのを昨日のことのように覚えています。

その後、気仙沼のほかの企業の協力も得て二十数名の実習生にインタビューを行い、気仙沼みなとまつりという地域のお祭りなのに市長や来賓の国会議員があいさつの二言目にはインドネシアへの感謝を述べ、インドネシアパレードもある祭りに参加し、実習生のふるさとを訪ねてジャワ島にも訪れ、これらを「気仙沼のインドネシア人」という3本の映像をつくってその都度まとめてきましたが、見た人からは「実習生の日常を見たい」との声が多く、私自身、コロナでインドネシアへ行けず、インドネシアロスなので、彼らと何かしたいなと思っているところに、「地元のバドミントンチーム」に入っているという話を聞き、ちょっと行ってみることにしました。

一昨年できたというそのきれいな公民館のこぢんまりとした室内運動場に足を踏み入れると、そこには国境はなく、気仙沼の方たちとインドネシアからの実習生が和気藹々とバドミントンに興じていました。しかもチームの成り立ちや実習生がチームに入るにいたった経緯など詳しく聞かせていただいたのですが、どれもこれもおもしろい話ばかり。練習が終わって帰るタクシーの中で、「来月からチームに入れてもらおう」と心に決めました。ちなみに、私はもちろんバドミントンなどこどものころにお遊びでやって以来です。

そんなこんなでまたひとつ、気仙沼に来る楽しみが増えました。

写真は練習の後、実習生の寮におじゃまし、コロナのこととか、ふるさとのお母さんの料理を再現しようとしてもできないこととか、方言が激しすぎて最初は全然日本語と思えなかったこととか、いろいろお聞きした後の記念撮影。これまで2年間、いろいろ話を聞いてきたと思っていたのですが、なんか本当にそいういうささいな、でもすごく知りたかったこと、聞きたかったことを、自然な感じで聞けた気がします。本当にいい夜でした。